タキサン未投与の転移性去勢抵抗性前立腺癌患者を対象とした[(177)Lu]Lu-PSMA-617とアンドロゲン受容体経路阻害薬の変更を比較した第3相PSMAfore試験の最終全生存期間および安全性解析。

原題
Final overall survival and safety analyses of the phase 3 PSMAfore trial of [(177)Lu]Lu-PSMA-617 versus change of androgen receptor pathway inhibitor in taxane-naive patients with metastatic castration-resistant prostate cancer.
背景:PSMAfore試験では、[Lu]Lu-PSMA-617は、アンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)と比較して、タキサン未投与のmCRPC患者のX線画像上の無増悪生存期間を改善することが示された。本報告では、最終的な全生存期間(OS)および最新の安全性データを提示する。

方法:この第3相試験では、以前のARPIで進行したPSMA陽性mCRPC患者を、Lu-PSMA-617またはARPI変更のいずれかを受けるように無作為に割り付けた。主なエンドポイントはrPFSおよびOSであった。

結果:この試験には各群234人の参加者が参加し、OS中央値はLu-PSMA-617で24.48ヵ月であったのに対し、ARPIでは23.13ヵ月であった。クロスオーバーはARPI患者の60.3%で発生した。

結論:Lu-PSMA-617は良好な安全性プロファイルを示したが、おそらくクロスオーバーによるものと考えられる有意なOSの群間差は認められなかった。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.07.003
PMID: 40680993

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